家計管理はなぜ必要なのか?お金に振り回されないための考え方

家計管理

「家計管理」と聞いて、なんとなく身構えてしまう。そんな経験はありませんか。細かく費目を分けて、レシートを見ながら記録して、無駄遣いを厳しくチェックする。そんなイメージが先に立って、「自分には向いていない」「今はまだいいかな」と、なんとなく後回しにしている人も多いのではないでしょうか。

でも実は、家計管理は節約が得意な人だけのものでも、几帳面な人だけのものでもありません。この記事では、そもそも家計管理は何のためにするのか、していないとどうなるのかを、あらためて考えてみます。

そもそも家計管理は何のためにするのか

家計管理と聞くと、多くの人が「支出を減らすため」だと思っています。でも、本当にそれだけが目的でしょうか。

たとえば、十分な収入があって、特に無駄遣いをしている自覚もない人にとって、「支出を減らす」という目的は響きにくいものです。実際、家計管理の本当の役割は、支出を減らすことそのものではなく、今の自分のお金の状態を、自分自身がちゃんと把握できるようにすることにあります。使いすぎているかどうかも、貯まっているかどうかも、「わかっている」状態をつくることが目的なのです。

家計管理をしていないと、何が見えなくなるのか

少し質問してみます。今月あといくら使えるか、即答できますか。今の自分の資産が、1年前と比べて増えているか減っているか、パッと思い浮かびますか。

多くの人は、ここで少し詰まってしまうのではないでしょうか。それは怠けているからでも、能力が足りないからでもなく、単純に「見える状態」をつくっていないからです。見えていないと、なんとなく使うのが怖くなったり、逆に不安から目をそらすように使いすぎてしまったりします。家計管理をしていないというのは、いわば自分の現在地がわからないまま歩いているような状態なのです。

家計管理をすると得られる3つの安心

家計管理は、我慢を増やすためのものではありません。むしろ、次の3つの「安心」を手に入れるためのものだと考えると、少しイメージが変わるかもしれません。

今の資産状況がわかる安心

自分が今どれくらい資産を持っていて、それがどう動いているかがわかるだけで、漠然とした不安はかなり小さくなります。数字を細かく分析しなくても、「増えているか減っているか」がわかるだけで十分です。

使うときにためらわなくていい安心

今の状態が見えていれば、「これくらいなら使っても大丈夫」という判断がしやすくなります。逆に、見えていないと、使うたびに漠然とした罪悪感がついてまわることになります。

将来に向けて今どこにいるかがわかる安心

将来のための貯蓄や資産形成も、今の自分がどこにいるかがわからなければ、どれくらい進んでいるのか実感が持てません。現在地がわかっているからこそ、この先の見通しも立てやすくなります。

家計管理は「細かく記録すること」ではない

ここで誤解しやすいのが、「家計管理=支出を1円単位まで細かく記録すること」というイメージです。実際には、そこまで細かい記録は必須ではありません。

大事なのは、費目ごとの内訳を完璧に把握することよりも、資産全体がどちらの方向に動いているかを、ざっくりとでいいので継続的に見えるようにしておくことです。そのためには、思い立ったときに都度サッと記録しておくだけで十分で、あとからまとめて何十件も入力するような負担の大きいやり方は必要ありません。むしろ、都度の記録の積み重ねの方が、無理なく続けやすいはずです。

家計管理を始める、一番小さな一歩

とはいえ、「今日から家計管理を始めよう」と意気込んでも、何から手をつければいいのか迷ってしまうかもしれません。そんなときは、支出の内訳を細かく管理することからではなく、まず資産全体の増減をなんとなく眺めてみることから始めてみるのがおすすめです。

たとえば、資産の動きだけをシンプルに記録・確認できるように作られた「貯金する家計簿」のようなアプリを使ってみるのも、一番小さな一歩の一つです。難しい設定や細かい費目分けをしなくても、資産が今どちらに動いているかを都度サッと確認できるだけで、家計管理へのハードルはぐっと下がります。

まとめ|家計管理は「安心して使う」ためにある

家計管理は、支出を減らして我慢するためのものではなく、今の自分のお金の状態を把握し、安心して使ったり貯めたりするためのものです。今月あといくら使えるかわからない、資産が増えているか減っているかわからない、という状態のままだと、漠然とした不安はいつまでも消えません。

細かく記録することを目指す必要はありません。まずは資産全体の増減を、ざっくりとでいいので見えるようにしてみることから始めてみませんか。

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お金に振り回されない生き方をつくる、家計管理の考え方」では、見えていないことへの不安についてさらに掘り下げています。

資産の増減が見える家計簿アプリの選び方」「手間をかけずに資産形成の進捗を可視化する方法」も、資産を見える化する具体的な方法として参考になります。

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